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僕のこれからについて

 ずっとひた隠しにしてきたのだけれど、他人の口から部分を語られるよりは、自分の口から全てを語ろうと思ったので、今日、僕のこれからについてはっきりと述べておこうと思う。少し長くなってしまうと思うけれど、ここまで読んでくれている人はそれなりに僕に興味があって読んでくれていると思うので、そこに甘えたいと思う。

まず最初に、”読もう”としてくれて、ありがとうございます。

さて、Facebookに書いたことをまず最初に確認したい。

今現在、僕は大学四年生。NNT、つまり無い内定。というかそもそも就活すら最初からほとんどしてない。今から始めるつもりも全くない。じゃあどうするのか、を語る前に、なぜそうなってしまったのか、から話を始めさせてもらいたいと思う。

実を言えば、僕の就活は3月に終わっていた。唯一某家具メーカー、鳥が二羽だとかなんとか−にのみ応募して、それも見事に「これからのご活躍をお祈り」される結果に終わっていた。最初のお祈りで、最後のお祈りだった。

なぜそこにだけ出したのかと訊かれれば、それは、単純に「やりたいことがわからなかった」からだ。「なんでも経験できる」というのがその会社のウリで、じゃあそこに応募してみるかーなんて軽いノリだった。結果は言わずもがな。

そもそも「やりたいことがわからない」というのは僕にとってものすごく深刻なことだった。

僕の人生を振り返れば、小学生の頃から英語の勉強を始めて、それを唯一の特技として、それをよりどころとして生きてきた。だから、”留学”というのは僕の人生にとっての第一目標で、ゴールといっても過言ではなかった。

そしてなんとか、去年の9月、僕はゴールに辿り着くことができた。すごく幸せで、充実していた瞬間だと思う。留学から帰ってきてからの写真を見ると、僕の目に”生気”がみなぎっているから間違いない(笑)

さて、留学から帰ってきて、3年生としてぶち当たるのは”就活”だ。これからの人生をどうするのか。どう生きていくのかが大なり小なり決まるターニングポイントである。

それを目の前にして僕がどうなっていたかといえば、一言で言えば、”燃え尽き症候群”に陥っていた。”現実逃避”ともいうのかもしれない。留学の余韻に浸り続けていた。

それでも、「自分の人生これからどうしよう」とは考えていた。

不器用だけど、学部ではそれなりの成績を修められているし、英語力も人並み以上にはあるはずだ。でも、それを使ってどうしたいのか、という部分か欠如していた。今までは、それを使って”留学したい”だったのだけど、それはもう終わってしまった。じゃあどうしよう。

じゃあどうしよう。

なら、”旅”に出よう。

そんな衝動が湧き上がってきた。

いつその衝動が胸の中に滲みだし始めたのかといえば、夏のある暑い日、友達と四人で飲んでいた時だと思う。

そのうちの一人はモンゴルに単身ツアーで乗り込んでいて、もう二人もスペインに一緒に旅行していた。

例えば、モンゴルの綺麗な空の話。馬に乗って草原を駆けまわるなんてお伽話みたいな話。

例えば、美しいヨーロッパの街並みの話。言葉を失うような荘厳さを持った教会の話。

どれも僕には現実感がなくて、だけどどれも実際に彼らが見て、体験した、この世に確かに存在するものだった。だけど、僕はそれを知らなかった。想像力の乏しい僕にはそれを思い描くことすらかなわなかった。

「見てみないとわからない。でも、とにかくそれを”知りたい”。」そう思った。

  

 その思いを抱えて、気づいたら12月だった。就活が始まった。

とりあえず惰性で流れに乗っかってみた。胸の中の思いは”衝動”にすぎないと思っていたから。”仕事”という存在を知る中で、立ち消えてしまうものだと思っていたから。

企業にプレエントリーをした。企業説明会に出てみた。どの会社もユニークな商材を武器に事業を進めていた。グローバル化の波に乗るべく、多くの企業が海外進出を考えていた。そうしたポテンシャルを持つ学生を求めていた。僕はその内の一人のはずだった。

そこで働く自分を想像してみた。半導体を売る自分。巨大プラント建設の計画に加わる自分。輸出業で産業の根幹を支える自分。

悪くない。でも、なんだか、しっくり来なかった。というより、どこでも良くて、どこもだめだった。海外に出たい理由も、”自分のスキルを役立てられるから”だった。情熱とかそういうものより、実利的な理由しかそこになかった。そのうち、グローバルの意味がわからなくなった。

海外進出だの、グローバルだの、世界に通用する人間だの、そもそも僕は”世界”を知らない、そう思った。

だからどれも空虚な言葉にすぎなくて、どんな事業内容も、僕の心を動かしてはくれなかった。

”世界”ってなんだろう。知りたい。

地図上で、ではなく。テレビを通して、ではなく。

自分の目で、自分の肌で、舌で、自分自信の”経験”としてそれを知りたいと強く思った。

「実際に見てみなければ、経験してみなければわからない。」それが留学中と、そして帰ってきてから持ち始めた価値観だった。

例えば、タイで洪水があった。それをニュースで聞いた。でもそれは、僕にとって、「タイという名前の国で、洪水があって、そこに住む人々が被害を受けた」というただの”情報”でしかなかった。なにせ僕は、想像力に乏しい。

でも、実際にその国に行ったことがあればどうだろう。

あの時に訪れたあの町が、あの道が、水没している。

そこで見た、出会った、触れ合った人たちが、被害にあっている。

そうした、”実像としての世界”を自分の中に築きあげたいと強く思うようになった。

 簡潔に自分の性格を語るのであれば、どこまでも”不器用”な人間だと思う。

何か一つの目標にひた走ることしかできない。考え出したら止まらない。それ以外はどうでもいい。というか、それ以外に気は配れない。

だから、もう就活なんかどうでも良くなってた。

「旅に出て、世界の実像を自分の中で築く」

それが今一番やりたいことだった。

だから親に休学の提案をした。幸いにも、休学する分には僕の大学は金銭はさほどかからない。

一年間休学をして、バイトをして、資金を貯めて、旅に出る。

見事に断られた。どうやら就活の逃げだと思われたようだった。

「とりあえずもう少し社会のこと、企業のことを知ってみろ」それが父親に言われたことだった。

だから、もう少しだらだらと就活してみた。全く身に入らなかった。

そうしてとりあえず一社だけ惰性でESを出して、そしてやめた。”なんとなく”のESは案の定落とされた。

その間何回か親と話し合ってみた。どれも結果は同じだった。

「ダメだ。」

どうにもならなかった。

でも、それでじゃあはい諦めて就活します、というのも僕には無理だった。

なにせ僕は不器用な人間だ。一度決めたらそれ以外は見えない。

つい最近、もう一回、最後だと思って話し合ってみた。

「21にもなって自活を考えていないのは男として有り得ない」

むき出しの怒りをぶつけながら父親は僕に言った。そんな感情的な父親を見るのは随分久しぶりのことだった。

交渉は決裂。多分父親との中もどうにもならないところまできてしまった。ちなみに母親はずるいことに中立だ。まあ、僕の母親らしいと思う。

とにかく、そんなふうに言われても、やっぱり、旅に行かずして僕の「これから」は無いのだ。

ただ、親の庇護下にいる以上、それに従うしかない。いくら粋がってみたって、そこを出ていくには僕は無力すぎる。そこは現実的に考えなきゃならない。筋が通ってないとか、そういう問題じゃない。それはできるのなら今すぐにでも感情的に家を飛び出してどうこうしたいけれど、それは、”現実的”じゃない。

だから、今は制限された範囲で自分のやりたいことをやるしか無いと思った。

本来やりたいことの半分もできないかもしれないけど、とりあえずそれをやる。

その後自立する道を模索して、”自分のやりたいこと”をやろう。そう思っている。

具体的に言えば、夏休みに旅に出て、9月から秋採用で就活を始めようと思う。

これもまあ”現実的”ではないのだけれど、まあ仕方がない部分はある。

なんでもいいから、まあやりたいことが見つかればそこに全力投球するけれど、職を見つけて、来年の4月には自立する。

大丈夫なのか?と訊かれれば、大丈夫じゃない。

でも、それが僕の不器用な生き方だと思う。

自分の人生に後悔しないために、今、しっかりと状況を見つめて就活を終えた人たち、働いている人たちから見れば子供じみた論理かもしれないけれど、でも、そういうことに決めた。

まあ、なるようになるさ。そう思っていたい。

ほんと、ばかだなあ、俺(笑)

ともかく、これが、僕の現況です。

ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。

じゃあ具体的にどういうプランで旅にでるの?とかいろいろ訊きたいことはあるだろうけど、それはまあ個人的にか、おいおい話していきたいと思います。

とりあえず今日はこの辺で。

それじゃ、おやすみなさい。

2012年5月8日 しうぞ

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Gt Yarmouth (by paul139) 

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